力をゆるめる

 

緑の美しい季節となりました。

新年度が始まり1ヶ月。

少し疲れを感じている方もいらっしゃるかもしれません。

 

今月は「気持ちの疲れ」を解くサポートとなるレメディと

この季節になると思い出す「心の在りよう」のエピソードをお伝えします。

 

 <5月のキーワード~気持ちの疲れ>

ミムラス

新しい環境での不安や緊張から感じる疲れのケアに。

❁オリーブ

心身共に疲れ切って辛い時に。

❁アグリモニー

新しい人間関係の中で、辛さや悩みを隠して「元気な自分」を装っていることからくる疲れに。

❁セントーリー

人の期待に応えたいと気をつかい、自分を後回しにして消耗してしまった時に。

❁ゲンチアナ

ちょっとしたツマズキが原因で、落ち込み、気持ちが疲れてしまった時に。

❁エルム

任された仕事の多さにプレッシャーを感じて気持ちが疲れた時に。

 

 他にも「気持ちの疲れ」の理由は、人それぞれにあると思います。

本来の自分らしさを取り戻すサポートとしてレメディもお試し下さい。

 

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この季節になると思い出す「力をゆるめる」ことにまつわる

個人的なエピソードです。

長いですが、よろしければお付き合いください。

 

 

子供が幼稚園年少の時、

転勤になり、右も左もわからない初めての土地での

幼稚園生活が5月半ばにスタートしました。

 

勝手知らず、ご縁を頂いた幼稚園は、

礼儀としつけを重んじる園でした。

 

親子共々、慣れない土地での緊張感もあったのか、

しばらくすると、子供は毎週末、熱を出すようになりました。

やがて「幼稚園に行きたくない」と言い出しました。

 

子供なりにあった理由を聴こうともせず、

もともと、友達と遊ぶのが大好きな子だったこともあり、

「今日も幼稚園へ行かせねば!」と三歳児を前に奮闘の日々でした。

何より「ダメな親だと思われたくない」という気持ちがあったと思います。

 

そんな時、毎週末のようにお世話になった小児科の70代位の女医さんに

勇気を出して事情をお話すると

穏やかに、こんな言葉をかけて下さいました。

「幼稚園に行きたいって言うまで休ませてあげればいいんですよ。

子供だってストレスを感じているんですよ。

子供はね。元来『動きたい』って思うものだから、

『行きたい。遊びたい』って言う時が来るから大丈夫ですよ。

それからね。熱を出したりして不安な時は、夜でもお電話して下さいね」

 

その言葉に、一瞬にして肩の力が抜け

「不安」な気持ちが、ほどけていきました。

 

そんな私の心の変化を感じ取ったのでしょう。

病院からの帰り道、子供が「お弁当を残してはいけないから幼稚園に行きたくない」と話してくれました。

 

「栄養バランスを」「好き嫌いはいけません」

園の先生方の声が こだましてきましたが、

小さなオニギリと、ほんの少しのオカズだけのお弁当を持って

嬉しそうに幼稚園に行く子供の姿に「これでいいんだ」と思いました。

 

そして、子供が幼稚園に楽しそうに通うようになった本当の理由は

「こうであらねばならぬ」と力が入っていた

私の「心の在りよう」が変わったからだと気づきました。

 

あの頃の私に、レメディを渡せるとしたら

❁ウォルナット・・・転勤という環境の変化に伴うストレスをケアするために。

❁ミムラス・・・新しい生活への様々な「不安」な気持ちのケアに。

❁ロックウォーター・・・「よい母親であらねば」という固定観念に。

❁ホワイトチェストナット・・・頭の中を同じ悩みがグルグルして、「今」に意識が向かなかったことに。

を届けます。

 

でも、それ以上に届けたいのは

「大丈夫だよ!」という言葉かもしれません。

 

今でも、時折、古民家の一室で診察して下さった女医さんのお姿を思い出します。

そのたびに、心の中に、そっと置いて下さった「大丈夫」という言葉のレメディの

温かさを思い出します。

 

  

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