記憶と感情

 

お正月に、幼少期に何度か行った寺院を訪れる機会があった。

50年ぶり。

小さかった自分にとっては、急斜面のように思えた長い坂道は

傾斜すら感じられないほどの緩やかで短い道のりだった。

そびえ立つように見えていた建物は

穏やかで静かな佇まいをしていた。

 

何故なのか、何年経っても、時折思い出してきた場所。

50年以上、私の記憶の中に存在しつづけてきた情景とは

だいぶ印象が違っていた。

 

「そういうことなのかもしれない」と思った。

 

子供の頃、傷ついたり、悲しかったり

中にはトラウマのように感じている記憶もある。

忘れてはなるものか・・・とばかりに

折に触れて、古い記憶のレコードを回してきたりもした。

 

もしかしたら、この坂道と同じなのかもしれない。

今だったら、それほど大きく感じないようなことが

子供の頃の自分には、そびえ立つように響いたのかもしれない。

そして記憶と結びついた感情を、

似たようなことが起こるたびに

 「ほらね」「やっぱりね」と

歳月の中で、強固なものに育ててきたのかもしれない。

 

もしくは、時が来たからこそ

そのころの記憶に出会い直すことが出来る

ということなのかもしれない。

 

そう思えた帰り道。

何故なのか心の中が、あたたかいもので一杯になった。

 

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同じ出来事に遭遇しても、

人それぞれに反応の仕方や、湧き上がる感情は違います。

人それぞれに、心の動きにパターン(傾向)が感じられることがあります。

 

バッチフラワーは、自分の心に目を向けていく中で、

感じ方の傾向や個性に気づく手助けをしてくれます。

その過程で、記憶と結びついた感情のパターンを

穏やかに解いてくれることもあります。

 

今年もバッチフラワーの感情を道案内に

ご自身の個性や宝物に気づくお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします!