セラピーのプロセス

~レメディ選びは、自分の気持ちを大切に感じることから始まります~

 

  

 

(1) バッチフラワーのセラピープロセス

 

 

バッチフラワー・セラピーは、層をなしている感情を掘り下げたりせず、「今、辛い」と感じている気持ち一つ一つを大切にし、バランスを整えていきます。そのプロセスは「玉ねぎの皮むき」にたとえられます。  

 

10年以上前、ふと心に浮かびブログに書いた言葉があります。拙い文ですが「感情が層になっていく様子」と「心の声に耳を傾けていく過程」がバッチフラワーセラピーのプロセスに通じているように感じ、記させていただきます。

 

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             いのちのよろこび

 

 

私が悲しみを感じた時、悲しみが出てこないようにフタをした。
抑えられた「悲しみ」は「恐れ」になって
私に 囁きかけてきた。

私が恐れを感じた時、恐れが出てこないようにフタをした。
抑えられた「恐れ」は「怒り」になって
私に 話しかけてきた。

私が怒りを感じた時、怒りが出てこないようにフタをした。
抑えられた「怒り」は「苛立ち」になって
私に 呼びかけてきた。

私が苛立ちを感じた時、今度も出てこないようにフタをした。
抑えられた「苛立ち」は、身体の「痛み」になって
私に 問いかけてきた。

私が身体の痛みを感じた時、
その痛みを感じないように「フィアト!ファイト!」と声かけた。
見てもらえなかった痛みは、私を立ち止まらせる「痛み」になって叫び続けた。

 


そして私はやっと立ち止まり、初めて痛みを見つめてみた。

 


「もう頑張れない。本当の自分を置き去りにしないで・・・」
 痛みの中から、小さな私の声がした。

 


私が「痛み」の話を聴いて「ごめんなさい」・・・と伝えると
痛みは、私の中で優しい光になって
「苛立ち」を連れてきた。

苛立ちの話を聴いて「ごめんなさい」・・・と伝えると
苛立ちは、安らぎになって「怒り」を連れてきた。

そして怒りの話を聴いて、悲しみの話を聴いた。

「悲しいよ・・・」私がしっかり見つめて抱きしめた悲しみの後
そこに、ただ生きていることを喜んでいる

私の生命があった。

どんな自分も大切なわたし。

他の「何か」に「なる」必要もない・・・そう気づいた時、
あるだけで輝いている、私の生命を見つけた。
あるだけで輝いている、あなたの生命に出会えた。                      

                                

                                                       

                            しまだ なおこ             

                                  

 

 

    

 

 

(2) 良い感情? と 悪い感情?

 

 

 

感情には良いも悪いもなく、どれも大切で、湧き上がっては流れていくものです。

 

ただ、湧きあがる感情を「こんな風に感じてはいけない」と抑圧したり、「ポジティブでなければ!」などと見ないふりをしてしまうと、それが渦のように自分の中に溜まり、いつしか「辛さ」として認識される時がくるかもしれません。また、たびたび湧きおこる同じ感情は、自分の考え方の傾向を表していたり「何かに気づいて欲しい」というメッセージを携えていることもあります。

 

レメディ選びは、「自分の気持ち」を大切に感じることから始まります。

「感情の良し悪し」や「世の中の正解」ではなく、本当の気持ちに耳を傾けていくことで、単なるストレスケアのみならず、自分の『個性』や『持っている力』に改めて気づく機会にもなります。

  

自分の心や感情を見つめることは、時に勇気のいることでもありますが、ネガティブと言われている感情が湧き上がり、それを「辛さ」と感じられるおかげで、人は立ち止まり、自分を振り返り、大切なことに気づく機会を与えてもらえるのかもしれません。